【内覧会レポ】クッキー缶でお馴染みのアトリエうかい、関西初の生菓子(アントルメ)販売が阪急うめだ本店で開幕!グランシェフパティシエ・鈴木滋夫氏による解説も
“うかいの余韻”を生菓子で味わう、西日本初の一歩です
2025年12月15日(月)、阪急うめだ本店B1 洋菓子売場にて「アトリエうかい」が西日本で初めて生菓子(アントルメ)の販売を開始します。販売に先駆けて開催されたオープン前プレス内覧会では、関西初登場となる生菓子が一堂に会し、グランシェフパティシエの鈴木滋夫氏による商品説明や試食の時間が設けられました。
レストランで培ってきた感動と余韻をご家庭で味わってほしいという想いのもと誕生したアトリエうかい。これまで焼菓子の印象が強かったブランドですが、今回の生菓子(アントルメ)の発売は、その世界観をより深く体感できる機会となっています。
※本記事は、商品をご提供いただき執筆しています。



Contents
グランシェフパティシエ・鈴木滋夫氏による商品説明

今回、先行して展開するケーキのひとつが「ムース・ショコラ ミカン」です。
使用しているみかんは、私の出身地でもある岐阜県海津市南濃町のものです。この地域はみかんの産地としては比較的北に位置しており、酸味がやや強く、皮の香りに特徴があると感じています。

その特徴を生かし、皮ごと使って自家製のジャムソースに仕立て、ケーキの中にも、上の飾りにも使用しています。
ムースには、マダガスカル産カカオのノワールチョコレートと、ペルー産のミルクチョコレートを使用しています。これらは、当店のクッキーやチョコレート菓子にも使っているオリジナルブレンドのチョコレートです。
このチョコレートムースは、ゼラチンを使わず、サバイヨン仕立てにしており、非常に軽い口当たりに仕上げています。

一方、「ムース・フロマージュブラン」は、フロマージュブランをベースに、イチゴとリュバーブを合わせています。
リュバーブはレストランらしい酸味と香りを加えたくて選びました。これらをジャムにしてムースの中に忍ばせています。
上にはイチゴと、レモンの皮で香り付けしたソースをかけています。断面に見える黄色い層はレモンクリームです。
フロマージュブラン、イチゴ、レモンは相性の良い組み合わせで、爽やかさと余韻を大切にしています。
一番下にはサクサクとしたサブレ生地を敷いています。当店はクッキーが人気のお店ですので、その要素を生ケーキにも取り入れたいと考えました。

デザインについても、花形のクッキーやジャム入りクッキーなど、アトリエうかいの焼菓子と共通するシルエットを意識し、ブランドとしての統一感を大切にしています。
食感・余韻へのこだわり

今回の2種類のケーキは、食感の対比も意識しています。
ひとつは、とろけるようなムース感を前面に出したタイプ。もうひとつは、ビスキュイの存在感を感じながらも、ムース自体は非常に軽く仕上げています。
最近は「ムース」と名付けられていても、実際には泡立てていないものも多いと感じています。
私たちは、しっかりと泡立てたムースを型に流し込み、ムース本来の軽さと口溶けを大切にしています。そのため、食感の違いを感じていただけると思います。
良いお菓子というのは、食べ終わったあとに香りが遠くまで伸びていくものだと考えています。
カカオの香りや、フロマージュブランとレモン、イチゴの香りが、食後もしばらく鼻に残るような、そんな余韻を目指しています。

ムース・フロマージュブランは、軽やかな口どけに、イチゴとレモンの爽やかな酸味が重なります。サブレの香ばしさが加わり、最後まで軽やかな余韻が楽しめます。このサブレの美味しさは、アトリエうかいならでは!

ムース・ショコラ ミカンは、奥行きのある味わいです。
南濃みかんの爽やかな酸味が全体を引き締め、アーモンドの食感が心地よいアクセントになっています。


数量限定の和紅茶 いずみとのペアリングは相性抜群!ぜひ、合わせて楽しんでいただきたいです。
サイズ・価格についての考え方
価格については決して安くはありませんが、サイズは比較的大きめのフランスサイズです。
フランスでは、同じようなケーキが1個12ユーロ前後するのが一般的です。日本ではまだ1個900円〜1,000円台に抵抗がある方も多いかと思いますが、その分、1個でしっかりと満足感のある構成にしています。
中に入っているジャムやクリームなど、すべてのパーツを自分たちで手作りしており、季節に寄り添ったお菓子づくりを大切にしています。
まとめ・ブランドとしての想い

私たちらしさとは何かを常に考えながら、丁寧なお菓子づくりを続けていきたいと思っています。
レストランで感じていただけるような、みずみずしさやエスプリのあるデザートを、生ケーキという形でお届けできればうれしいです。
なめらかさと果実感が際立つ、トラディショナルな生菓子です
長期催事期間中に展開されるのは、旬の素材が持つ味わいを最大限に引き出したムースを主役にした生菓子です。
ムース・フロマージュブラン

フロマージュブランの軽やかなムースの中に、イチゴとリュバーブの自家製セミコンフィチュールとレモンクリームを忍ばせ、イチゴのジュレを添えています。
香ばしいサブレ生地とともに味わうことで、爽やかさと奥行きのある味わいが広がります。
プティガトー:¥941(税込)
アントルメ:¥5,391(税込)
ムース・ショコラ ミカン

ペルー産ミルクチョコムースと、マダガスカル産カカオマスのダークチョコムースを重ね、南濃みかんの自家製コンフィチュールを合わせています。
カカオ生地に忍ばせたアーモンドの食感がアクセントとなり、ショコラのコクと柑橘の瑞々しさが美しく調和しています。
プティガトー:¥961(税込)
アントルメ:¥5,341(税込)
ノエル期間限定。聖夜を彩るクリスマスケーキです
12月23日(火)から25日(木)のクリスマス期間には、特別仕様のケーキが登場します。
[クリスマス限定]ムース・ピスタチオ フランボワーズ

¥6,001(税込)/約17.6×10.4cm
濃厚なピスタチオムースに、フランボワーズの自家製セミコンフィチュールとマダガスカルカカオの香りと酸味を重ねた一台です。赤い果実を思わせる華やかな味わいが、クリスマスの食卓を彩ります。
そのほかのクリスマスラインナップ
[クリスマスバージョン]ムース・フロマージュブラン
¥5,940(税込) 約14.0×14.0cm

[クリスマスバージョン]ムース・ショコラ ミカン
¥6,101(税込) 約23.6×8.0cm

[プティガトー3個セット]ムース・デュ・トロワ
¥3,121(税込)

3種の味わいを楽しめるプティサイズのケーキセット。
【編集部後記】関西で味わう、“うかいの余韻”という贅沢
東京・神奈川を中心にレストランを展開するうかいグループが、その哲学を凝縮して届けるアトリエうかいの生菓子は、日常のご褒美としても、特別な日の一台としてもおすすめです。
関西で初めて味わえるこの機会に、丁寧につくられたお菓子が生み出す余韻を、ぜひ体感してみてください。
出店情報
出店場所:阪急うめだ本店 B1 洋菓子売場(大阪府大阪市北区角田町8-7)
販売開始日:2025年12月15日(月)
クリスマスケーキ販売期間:2025年12月23日(火)〜25日(木)
公式サイト:https://www.ukai.co.jp/atelier/information/info/20251117.html
※本記事で紹介している情報は掲載時点のものです。

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この記事を書いた人

Foooood編集部
グルメに関する体験と感動をお届けいたします。



