食べる「フェムケア」に、海藻が優秀すぎる! ほうれん草の約13倍の鉄分! スーパーフード「あかねそう®」とは?
~食卓に取り入れやすい海藻の知られざるパワーもご紹介~
現在、「フェムケア」という言葉を耳にする機会が増えました。「女性を意味する「feminine(フェミニン)」×お手入れを意味する「care(ケア)」の、2つの言葉をかけあわせて作られた造語であり、主に女性特有の体や健康の悩みをケアするアイテムやサービスを指します。最近では「食べるフェムケア」として、イソフラボンや女性に不足しがちな鉄分、葉酸などを摂取できる食べ物も注目を集めています。実は、「海藻」もフェムケアにピッタリな食材であることを知っていますか?もともと健康的な食材のイメージが強い海藻ですが、さまざまな女性の体をサポートする成分が含まれているのです。そしてあまり世に知られていない、たっぷりな栄養を持つ海藻も!!今回は、新たに登場したスーパーフード「あかねそう®」※1の秘密と、食卓で取り入れやすい海藻の、女性に嬉しい成分をご紹介します。
Contents
ほうれん草の約13倍の鉄分!新たなスーパーフード「あかねそう®」
女性を悩ませる貧血や頭痛・めまいの症状
月経前後には貧血症状や頭痛、めまいなどの症状がみられ、多くの女性を悩ませています。日常生活や仕事などにも支障が出ることも考えられ、改善をしたいと切望している方も少なくないはず。女性を悩ませる、鉄欠乏性貧血(疲れ・だるさ、頭痛・肩こり・めまい)、動悸・息切れ、メンタルの不調の改善には、鉄分が重要であると言われています。
そんな鉄分をたっぷりと含んだスーパーフードが、2022年から手に入れられるようになったのです。
鉄分をたっぷり含んだスーパーフードの新星!「あかねそう®」
「あかねそう®」とは、食物繊維・鉄分を豊富に含み、必須アミノ酸をバランスよく含んだ海藻です。2017年に確立した陸上養殖技術を、徳島大学と海藻ラボが商用生産に成功し、「あかねそう®」の商品名で販売を開始した、これまで食べることが難しかった最先端のスーパーフードなのです!研究の末、地下海水を使って育てたあかねそう®は、ほうれん草の約13倍、ひじきの約37倍という、豊富な鉄分を含有することが分かっています。1日2g(乾燥)の摂取が目安であり、汁物や、サラダに入れるなどアレンジも様々にできる便利な海藻です。2023年12月9日に、陸上養殖では日本初となる「有機藻類認証」※2を取得しています。
※1 「あかねそう」は、海藻ラボの登録商標です。
※2 有機藻類認証…新しいJAS(日本農林規格)として2022年1月より施行された「有機藻類の日本農林規格」のこと。
養殖の場合には化学的な処理や栄養成分を使用せずに生育された藻類。
販売先:https://kaisoulab.official.ec/
あかねそう®の専門家 徳島大学バイオイノベーション研究所(鳴門キャンパス) 岡直宏准教授
徳島大学バイオイノベーション研究所(鳴門キャンパス)
岡直宏准教授
愛媛大学連合大学院連合農学研究科修了博士(学術)。
日本応用藻類学会 庶務幹事などを務める。
専門は水産植物学、水産増養殖学。海藻の陸上養殖技術の開発と生産海藻の多角利用をテーマに、新たな水産業の創出をめざす。
現在、希少なアマノリ類や機能性物質を生産する海藻などをターゲットに、生産性や成分含有量の向上に関する研究を行っている。
またアワビ類などの水産動物の餌料に養殖海藻を活用する養殖研究を進めている。
他にもたくさん!毎日の食卓に+1したい、女性に嬉しい海藻の成分とは?
いつもの食卓に取り入れやすい、お馴染みの海藻にも、実は女性に嬉しい成分が豊富なのです。毎日のごはんに+1品、海藻を取り入れてみてはいかがでしょうか。
【便通対策】海藻全般:水溶性食物繊維
日本国内には便通に悩みを抱える人が多く、中でも女性の2人に1人は便秘を抱えていると言われています。海藻に含まれる水溶性食物繊維が腸内の善玉菌のエサとなるので、腸内環境を整えることができます。水溶性食物繊維はキノコや大麦などにも含まれますが、海藻に含まれるものは体内でゲル状になるため、最も細菌のエサとなりやすいと言われています。
また、水溶性食物繊維には便を柔らかくし、スムーズな排便を促す効果もあります。
<摂取量のめやす>
・もずく40g/日(市販もずく酢1カップ)
・めかぶ35g/日 (市販品1カップ)
・わかめ(乾燥) 4g/日
【むくみ対策】めかぶ:アルギン酸
めかぶを食事の前に1パック(35g)食べる「めかぶファースト®」を実践することで、脚・顔のむくみに効果があることが明らかになっています。めかぶに含まれるアルギン酸には、食塩の腸管からの吸収を抑制する排塩効果があり、むくみを軽減する効果があるのです。また、血圧の低下や、むくみが引き起こす脚の疲労(だるさ)に関しても、軽減されることが分かっています。
<摂取量のめやす>
・めかぶ35g/日 (市販品1カップ)
【PMS対策】わかめ・ひじき:カルシウム
「イライラした時にはわかめのみそ汁」という昔から使用されていることわざをご存じでしょうか?血液中のカルシウム濃度が低下してくると、神経が興奮しやすくなりイライラしてくるため、精神安定効果の高いカルシウムがたっぷり含まれるわかめがぴったりなのです。カルシウムがたっぷりなわかめやひじきは、PMSの精神症状(イライラなど)の抑制にぴったりなほか、生理痛や骨粗鬆症の予防に効果的で、女性の味方です。
<摂取量のめやす>
・わかめ(乾燥)8g/日
・ひじき(乾燥)7.5g/日(煮物1人分)
(一日の不足分の1/3量)
【月経困難症対策】のり:EPA
腹部痛・腰痛などの月経困難症の症状を軽減する成分として、魚などに多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)という成分が注目されています。実は、のりは、構成する全脂肪酸の50%前後をEPAが占めるという珍しい特徴があるのです!(脂肪酸…脂質を構成する重要な成分)定期的に摂取することで、月経困難症の軽減を期待することができます。
<摂取量のめやす>
・板のり5枚/日
(一日の有効量の1/3量)
※本記事で紹介している情報は掲載時点のものです。
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この記事を書いた人
Foooood編集部
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